セサミン>ゴマとセサミン ゴマとセサミンゴマについてゴマの由来セサミンが含まれるゴマは、古代アフリカで栽培され始めたといわれています。(一説にインドという説も) その後、次第にローマ、ギリシャなどのヨーロッパや、アジアにも広まったとされています。なんと、世界の三大美女であるクレオパトラも、美容のためにゴマを食事に、取り入れていたそうです。 日本には、中国の仏教とともに伝えられ、天平〜奈良時代にはすでに栽培が始まっていました。奈良時代の遺跡の発掘で、トイレの排泄物から、ゴマが発見されているのです。 このように2000年以上も前から、人間はゴマ(セサミン)の恩恵を、受けていたわけですね。 ゴマ(胡麻)の名前は、中国人が漢の時代にペルシア(胡)から、ぶどうと一緒に持ち帰ったことに由来するそうです。 ゴマの栄養素ゴマに含まれる成分は非常に多く、昔から良質のたんぱく質、高カロリー食品として知られていました。 ただ、セサミンの含有量は一番多いゴマでも、全体の0.5〜1.5%ほどしかありません。 ゴマ料理だけから、常に十分なセサミンを摂るのは、ちょっとたいへんなので、セサミンだけを抽出した、サプリメントが販売されています。 ゴマ以外にセサミンを含む食品は、米や麦がありますが、これらは精米してしまうと、セサミンの成分が無くなってしまいます。 さて、乾燥したゴマ100gに含まれる、栄養素を細かくみたのが下表です。
この表のように、ゴマにはセサミンの存在がかすんでしまうくらい、多くの栄養素が含まれていて、滋養強壮の食べ物として、昔からよく食べられていました。 特に密教や禅宗のお寺では、魚や肉を使わない精進料理が多いので、十分な栄養を摂るのは難しいのです。しかし、ゴマを取り入れることによって、80才以上の長寿のお僧さんも、珍しくないようです。 では、わざわざセサミンだけを摂らなくても、 セサミンだけを摂る利点ゴマそのものをたくさん食べるのと、セサミンだけをサプリメントや健康食品で摂るのでは、違いがあります。 一体、なんだと思いますか?上の栄養素の表を見て考えてみてください。 それは・・・・。脂質とカロリー量なんです。 脂質は、ホルモンや体の材料となる栄養素で、エネルギー源としても使われます。しかし、多く摂りすぎると余った分は、脂肪として貯えられます。 カロリーも非常に高く、100gあたりで魚類の1.5〜2.5倍、肉類の1.2〜1.5倍ほどもあるのです。 つまり、ゴマを食べ過ぎると肥満や、生活習慣病が気になってくるのです。(ただ、1日に大さじ2〜3杯ぐらいは、全然問題ありませんので。) それに、セサミンの1日の摂取量の目安は8〜10mgで、ゴマにすると2500粒〜3000粒になります。実際のところ、毎日こんなにゴマを食べられそうもありませんし、飽きてきます。 結論をいえば、サプリメントであればカロリーを気にせず、手軽にセサミンを摂れるのです。 あともう1つ気をつけたいのが、ゴマの皮です。ゴマはそのままでは皮が堅く、消化吸収されません。よく煎ってからつぶすか、すって料理に使うのが、吸収を良くするポイントです。 ちなみにゴマには、黒、白、茶、黄の4種類がありますが、食品として市販されているのは、主に黒ゴマと白ゴマです。 どちらも栄養的には、ほとんど変わりません。また、セサミンのサプリメントは、黒ゴマを原料にしたものが多いようです。 次ページ→セサミンと肝臓の関係 |